悲壮
「悲壮な思い」などのように使う「悲壮」という言葉。
「悲壮」は、音読みで「ひそう」と読みます。
「悲壮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悲壮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悲壮の意味
「悲壮」には次の意味があります。
・悲しい中にも雄々しくりっぱなところがあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
似た言葉に「悲愴」という言葉がありますが、「悲壮」は悲しい中にも勇ましく前向きなものがありますが、「悲愴」はただただ悲しい状態を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ふたりの友人の悲壮な死をきいて感動したのかというと、そうではない。
(出典:ふたりの友人の悲壮な死をきいて感動したのかというと、そうではない。)
・雪国の兵の悲壮な最後を思わせる話で、いかにもありそうな事だと思う。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
・仕事に悲壮なものがこもったのもそのせいではないかと思っています。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)
・沙都子がいかに悲壮な決意で強くなろうとしたかを、私は知っている。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 7 皆殺し編』)
・なんとしてでも孫を春宮に立てたいという清盛の悲壮な願いが感じられる。
(出典:田中貴子『悪女伝説の秘密』)
類語
・猛烈(もうれつ)
意味:勢いが強くはげしいさま。程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・強烈(きょうれつ)
意味:力・作用・刺激が強く激しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・激烈(げきれつ)
意味:きわめてはげしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・鮮烈(せんれつ)
意味:あざやかではっきりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凄絶(せいぜつ)
意味:非常にすさまじいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)