悪賢い
「あんなに悪賢い人は初めてだ」などのように使う「悪賢い」という言葉。
「悪賢い」は、訓読みで「悪賢い」と読みます。
「悪賢い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪賢い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悪賢いの意味
「悪賢い」には次の意味があります。
・悪いほうによく知恵がまわる。ずるくて抜け目がない。(出典:デジタル大辞泉)
「悪賢い」を簡単にいうと、狡猾であること、ずる賢いことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれだけ恋にかけては悪賢くて敏感な女たちがわからないはずはないのだ。
(出典:林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』)
・「たぶん急に気分が悪くなったんだろうな」と、給仕頭が悪賢く尋ねた。
(出典:カフカ/谷友幸訳『アメリカ』)
・あなたは物を隠そうと思ったら、もっと悪賢くならなければ駄目ですよ。
(出典:横溝正史『真珠郎』)
・長い灰色の髪も同じなら、服も、しなびた悪賢そうな顔も同じだった。
(出典:クーパー『(闇の戦い1)光の六つのしるし』)
・会得した技術と小道具類を使ってやっていたら、おれは十倍ももっと悪賢くできたわけだ。
(出典:ハーラン・エリスン『ステンレス・スチール・ラット シリーズ(全5巻) 1 ステンレス・スチール・ラット』)
類語
・抜け目がない(ぬけめがない)
意味:注意深く、やることに抜けたところがない。また、自分の利益になりそうだと見れば、その機会を逃さない。(出典:デジタル大辞泉)
・悪辣(あくらつ)
意味:情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・悪事(あくじ)
意味:道徳や法律などに背いた行為。悪い行い。(出典:デジタル大辞泉)
・小賢しい(こざかしい)
意味:何かにつけて要領よく振る舞っている。悪賢くて抜け目がない。(出典:デジタル大辞泉)
・腹黒い(はらぐろい)
意味:心に何か悪だくみをもっている。陰険で意地が悪い。(出典:デジタル大辞泉)