悩殺
「悩殺的なポーズ」などのように使う「悩殺」という言葉。
「悩殺」は、音読みで「のうさつ」と読みます。
「悩殺」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「悩殺」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
悩殺の意味
「悩殺」には次の意味があります。
・ひどくなやますこと。特に、女性がその美しさや性的魅力で男性の心をかき乱し、夢中にさせること。（出典：デジタル大辞泉）
「悩殺」という言葉をわかりやすく言うと、「女性が性的魅力で男性をメロメロにさせること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・悩殺的な胸あきの広いドレスをまとい、デニム草のあいだに立っている。
（出典：ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス1~カメレオンの呪文~』）
・夜ごとに彼女が将軍を、からからにするまでに悩殺したのは、その目的もあったのだ。
（出典：山田風太郎『室町少年倶楽部』）
・ランジェー氏はこれまで、小さな青年らを娘が悩殺してるのを見て、面自がっていた。
（出典：ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』）
・男たちを悩殺する女は、そのための才気を持っている。
（出典：小池真理子『薔薇いろのメランコリヤ』）
・その女を見れば、将軍家が一目で悩殺された理由がたちどころに判明するであろうと思ったのである。
（出典：山田風太郎『忍びの卍(まんじ)』）
類語
・魅了（みりょう）
意味：人の心をすっかりひきつけて、うっとりさせてしまうこと。（出典：デジタル大辞泉）
・誘惑（ゆうわく）
意味：心を迷わせて、さそい込むこと。よくないことにおびきだすこと。（出典：デジタル大辞泉）
・魅惑（みわく）
意味：人の心をひきつけ、理性を失わせること。（出典：デジタル大辞泉）
・幻惑（げんわく）
意味：人の目先をまどわすこと。（出典：デジタル大辞泉）
・挑発（ちょうはつ）
意味：相手を刺激して、事件や紛争などを引き起こすように、また、好奇心や欲情などをかきたてるようにしむけること。（出典：デジタル大辞泉）
