恨み
「恨みを買う」などのように使う「恨み」という言葉。
「恨み」は、訓読みで「うらみ」と読みます。
「恨み」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恨み」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恨みの意味
「恨み」には次の意味があります。
・他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。怨恨。(出典:デジタル大辞泉)
「恨み」には「物足りなく感じること」などの意味もありますが、上記のように「憎む気持ち」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・思いもかけない人物から恨みを買っているようなこともあると思う。
(出典:井上靖『崖(下)』)
・きっと私の父を恨みながら死んだのにちがいありませぬ。
(出典:浜尾四郎『殺人鬼』)
・無邪気な子供に個人的な恨みを抱いていたはずがありません。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)
・何か面倒な恨みをお受けになりはしないかと、心配しているんですよ。
(出典:フランス/岡野馨訳『舞姫タイス』)
・何かに向かって訴えたいような、恨みたいような思いであった。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
・恨みに狂った金切り声が高くわめきつづけた。
(出典:クーパー『(闇の戦い1)光の六つのしるし』)
・恩を覚えていないくせに、恨みは絶対に忘れないものだ。
(出典:フィリップ・J・ファーマー『階層宇宙シリーズ 2 異世界の門』)
・僕が太平洋の藻くずと消えても、きっときっとお恨み下さいますな。
(出典:平田晋策『昭和遊撃隊』)