恐喝
「恐喝罪」などのように使う「恐喝」という言葉。
「恐喝」は、音読みで「きょうかつ」と読みます。
「恐喝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恐喝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
恐喝の意味
「恐喝」には次の意味があります。
・相手を不利な立場におとしいれるために、その人の弱点や秘密などにつけこんでおどしつけること。法律では、金や品物を無理やり交付させる目的で他人をおどすことをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
暴力などで脅して、金品を無理やり奪うことなどを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その男を恐喝したのは、私のことだけじゃなかったっていうことですか?
(出典:内田康夫『怪談の道』)
・ミセス・レストレンジは恐喝者というタイプではないような気がします。
(出典:クリスティ/中村妙子訳『牧師館殺人事件』)
・いくら弁護士といえどもこれは恐喝に等しいのではないかと腹が立った。
(出典:奥田英朗『最悪』)
・ごくあたりまえのことのように彼はこれまで恐喝をやってきたのであった。
(出典:立原正秋『冬の旅』)
・恐喝電話の録音テープだけは、内容を知られないようダビングしました。
(出典:佐竹一彦『よそ者』)
類語
・威嚇(いかく)
意味:威力を相手に示しておどすこと。存在そのものが示す威圧感による脅威をいい、必ずしも行為を伴わない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恫喝(どうかつ)
意味: 他人をおどして恐怖心をいだかせること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・威喝(いかつ)
意味:どなったりして、人を脅すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・脅迫(きょうはく)
意味:相手にあることをさせようと、おどしつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・威迫(いはく)
意味:威力を示して相手を脅し従わせようとすること。(出典:デジタル大辞泉)