恋焦がれる
「彼は彼女に恋焦がれる」などのように使う「恋焦がれる」という言葉。
「恋焦がれる」は、訓読みで「こいこがれる」と読みます。
「恋焦がれる」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「恋焦がれる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恋焦がれるの意味
「恋焦がれる」には次の意味があります。
・恋しさのあまり、ひどく思い悩む。（出典：デジタル大辞泉）
恋をする楽しさを感じているだけでなく、恋しすぎて苦しくなることをさします。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・恋焦がれた女に、想いのたけを上手な言葉で言おうとした時と同じでした。
（出典：安部譲二『賞ナシ罰アリ猫もいる』）
・実際には彼は、夫人に狂おしいまでに恋焦がれていたのだ。
（出典：スタンダール／大久保和郎訳『赤と黒(下)』）
・私はただ考えていました、「恋焦がれるとはなんという狂気の沙汰だろう」と。
（出典：佐藤正彰訳『千一夜物語』）
・激しく誰かに恋焦がれていた、報われることのない哀しい想いだ。
（出典：流星香『プラパ・ゼータ 2 天空の魔法陣』）
・こんなことを言うと君は怒るだろうが、僕はずっと、岡田先生の処で君達を見たあの時から、ずっと君達に恋焦がれてきたんだ。
（出典：新井素子『グリーン・レクイエムII緑幻想』）
・幼いときから、その姿をどこかでちらと見かけただけで、興奮して夜も眠れないほど、密かに恋焦がれていた相手でもあった。
（出典：今邑彩『双頭の蛇(「蛇神」シリーズ第3巻)』）
・二十年来恋焦がれた相手に、ついに邂逅したのである。
（出典：柴門ふみ『男性論』）
・彼とはじめて口づけをした瞬間、恋焦がれた彼の胸にはじめて抱かれた瞬間、大袈裟でも何でもなく「生きていてよかった」と素直に感じることができるだろう。
（出典：梅田みか『愛人の掟2』）
