性分
「○○な性分」などのように使う「性分」という言葉。
「性分」は、音読みで「しょうぶん」と読みます。
「性分」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「性分」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
性分の意味
「性分」には次の意味があります。
・人の、生まれついての性質。うまれつき。また、物事のもともとの性質。たち。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「性分」を分かりやすく言うと、「持って生まれた性質、性格」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そう聞いては、聞くなというても聞かいではおられぬが右門の性分じゃ。
(出典:佐々木味津三『右門捕物帖』)
・静かな性分と見えてゆっくりとその場を離れて庭の門の方へ行く子もいる。
(出典:ゲーテ/高橋義孝訳『若きウェルテルの悩み』)
・僕は撮影される側にいるより、こっちのほうが性分に合っているんですよ。
(出典:谷川流『2 涼宮ハルヒの溜息』)
・そのような人間の性分というものを、商売人がほうっておくわけがない。
(出典:赤瀬川原平『じろじろ日記』)
・誰だろうと女性が近くにいれば、言い寄らずにいられない性分なのだ。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第8巻 駆け落ちは月夜を待って』)
類語
・下地(したじ)
意味:生まれつきの性質。素質。天性。生まれつき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気性(きしょう)
意味:生まれつきの性質。気質。(出典:デジタル大辞泉)
・先天的(せんてんてき)
意味:生まれつきであるさま。生来そなわっているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生得(しょうとく)
意味:生まれながらにしてそういう性質を持っていること。生まれつき。(出典:デジタル大辞泉)
・天賦(てんぷ)
意味:天から賦与されたもの。生まれつきの資質。(出典:デジタル大辞泉)