怠る
「注意を怠る」などのように使う「怠る」という言葉。
「怠る」は、訓読みで「おこたる」と読みます。
「怠る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怠る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
怠るの意味
「怠る」には次の意味があります。
・すべきことをしないでおく。なまける。また、気をゆるめる。油断する。(出典:デジタル大辞泉)
「怠る」をわかりやすく言うと「しなければいけない事を、なまけてやっていない」という意味になります。
同じ漢字に違う送り仮名をつけた「怠ける」があります。
それぞれ、「怠る」は、しなければいけない事があるのにしない、「怠ける」は、時間があるのにだらだら過ごしているという意味の違いがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私などは一度でも拝むのを怠ると気持ちが悪くていけませんわ。
(出典:倉田百三『出家とその弟子』)
・もちろんそれが使用に耐えうるものであることの確認は怠らなかった。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・調査を怠っているわけではなかったが、調べる方法が判らないらしかった。
(出典:井上靖『おろしや国酔夢譚』)
・それを怠れば、20世紀の日本帝国のように自滅するしかないのだ。
(出典:九条公人『この愛を贖いに代えて』)
・しかし、若いときに努力を怠った人は、三十代後半から四十代以降が地獄になります。
(出典:岩月謙司『女は男のどこを見ているか』』)
類語
・サボる
意味:怠ける。怠けて休む。(出典:デジタル大辞泉)
・横着(おうちゃく)
意味:怠けてすべきことをしないさま。骨惜しみをするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・怠慢(たいまん)
意味:なまけて、仕事やつとめをおろそかにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疎か(おろそか)
意味:いいかげんにすませたり軽く扱ったりして、まじめに取り組まないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・放漫(ほうまん)
意味:でたらめで、しまりのないこと。やりっ放しでいい加減なこと。(出典:デジタル大辞泉)