思料
「思料される」などのように使う「思料」という言葉。
「思料」は、訓読みで「しりょう」と読みます。
「思料」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「思料」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
思料の意味
「思料」には次の意味があります。
・いろいろと思いをめぐらし考えること。思いはかること。(出典:デジタル大辞泉)
「思料」をわかりやすく言うと「あれこれと考えること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・被疑者を乗せた自動車の運転手が、本殺人事件の犯人として最も濃厚な容疑を持つものと思料される。
(出典:森村誠一『高層の死角』)
・答弁は占領政策を損うおそれがあると思料します。
(出典:大岡昇平『ながい旅』)
・すなわち被告人の司法警察員に対する最初からの自白に真実性を認めるべき点があることも思料せざるを得ない。
(出典:松本清張『火神被殺』)
・何か耳慣れない効果音が聞こえた気がしたが、頭の中は黒雪姫にどう答えたものかという思料でいっぱいだ。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第12巻 -赤の紋章』)
・率直に申し上げて、僧侶への道を歩まれるなど、惜しいことと、それがしは思料する。
(出典:咲村観『上杉謙信天の巻』)
類語
・勘案(かんあん)
意味:あれこれと考え合わせること。勘考(出典:デジタル大辞泉)
・検討(けんとう)
意味:よく調べ考えること。種々の面から調べて、良いか悪いかを考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・思考(しこう)
意味:考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること(出典:デジタル大辞泉)
・沈思黙考(ちんしもっこう)
意味:黙ったまま深く考え込むことを意味する表現。(出典:実用日本語表現辞典)
・考察(こうさつ)
意味:物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。(出典:デジタル大辞泉)