快楽
「快楽を求める」などのように使う「快楽」という言葉。
「快楽」は、音読みで「かいらく」と読みます。
「快楽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「快楽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
快楽の意味
「快楽」には次の意味があります。
・心地よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって生じる、快い感情。けらく。(出典:デジタル大辞泉)
明治以前は「けらく」という読みで扱われており、明治以降「かいらく」と読むようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現在わたしに快楽であるものが、いつかまたわたしに苦痛となるだろう。
(出典:モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』)
・その気になれば、どのような快楽を味わえるか一度知ってしまったのだ。
(出典:シモンズ『尼僧院から来た花嫁』)
・彼らは熱狂的であるという快楽のために熱狂的になってるがようだった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・即ち快楽が行為の価値を定むる唯一の原則であるという主義と衝突する。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)
・さらに快楽について言えば、二人と一人とでは何という相違であろう!
(出典:サド/澁澤龍彦訳『恋のかけひき』)
類語
・歓楽(かんらく)
意味:喜び楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・享楽(きょうらく)
意味:楽しみを味わうこと。思いのままに快楽にふけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・悦楽(えつらく)
意味:喜びを得て楽しむこと。喜び満足すること。(出典:デジタル大辞泉)
・享受(きょうじゅ)
意味:与えられた、ある物事を受けおさめること。多く精神的、物質的な利益を受けて、それを味わい楽しむことにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・逸楽(いつらく)
意味:気ままに遊び楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)