心境
「心境の変化」などのように使う「心境」という言葉。
「心境」は、音読みで「しんきょう」と読みます。
「心境」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「心境」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
心境の意味
「心境」には次の意味があります。
・その時の気持ち。心の状態。心持ち。(出典:デジタル大辞泉)
「心」は「こころ」、「境」は「人が置かれた状態」や「ありさま」を意味する漢字です。
「心境」は「その時の心のありさま」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もっとも心境のほうは覚悟が決まったという感じに近いかもしれないが。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-32 氷結の夢』)
・もうこれ以上我慢が出来ないという心境になった時、やっと式が終った。
(出典:梅崎春生『狂い凧』)
・その環境と心境とは同時に起こっている状態であるということであります。
(出典:倉田百三『生活と一枚の宗教』)
・君は、昨日見たものを昨日見た時とまったく同じ心境で観測できるかな?
(出典:奈須きのこ『空の境界 (下)』)
・それに似た心境でいたいと願いながら、俺はどうしてもそうなれない。
(出典:豊島与志雄『渡舟場』)
類語
・感情(かんじょう)
意味:物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。(出典:デジタル大辞泉)
・心理(しんり)
意味:心の働きやありさま。精神の状態。(出典:デジタル大辞泉)
・情緒(じょうちょ)
意味:事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。(出典:デジタル大辞泉)
・気分(きぶん)
意味:快・不快など、ある期間持続する、やや漠然(ばくぜん)とした心身の状態。(出典:デジタル大辞泉)
・境地(きょうち)
意味:ある段階に達した心の状態。(出典:デジタル大辞泉)