心なしか
「心なしか寒くなったような気がする」というような使い方をする「心なしか」という言葉。
小説などを読んでいるとよく目にする言葉かもしれません。
日常的な会話で使う人もいるので意味を知っておきたいですよね。
しかし、実際に意味を説明しようとすると難しいと感じる方も多いかもしれません。
この記事では「心なしか」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
心なしかの意味
「心なしか」には次の意味があります。
・気のせいか。心なし。(出典:大辞林 第三版)
心なしかを簡単に言えば「なんとなく」というような使い方に近いと考えられます。
「心なしか痩せたように見える」だと「なんとなく痩せたように見える」というような意味だと考えれば良いでしょう。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・無愛想な言葉が返ってきたが、その声には心なしか元気が感じられない。
(出典:水野良『新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣』)
・心なしか、顔つきまで厳しく冷たいものになったのは気のせいだろうか。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・それで心なしか彼女のことばが理解しやすくなったような気がした。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 1』)
・心なしか、本山へ向かう私達はお祭り帰りの家路につく家族を思わせた。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・鈴木と神崎は隣り合って座っているが、心なしか距離が接近して見える。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 14 山口防衛戦3』)
・心なしか肌はだまでかさついて、ダイエット中の女性みたいな元気のなさだ。
(出典:喬林知『今日からマ王 第02巻 「今度はマのつく最終兵器!」』)