徹頭徹尾
「徹頭徹尾、拒否する」などのように使う「徹頭徹尾」という言葉。
「徹頭徹尾」は、音読みで「てっとうてつび」と読みます。
「徹頭徹尾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「徹頭徹尾」」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
徹頭徹尾の意味
「徹頭徹尾」には次の意味があります。
・最初から最後まで。あくまでも。終始。(出典:デジタル大辞泉)
最初から最後まで同じ考え方をつらぬくさまを表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そして彼らはフランスの詩人に、徹頭徹尾フランスの詩人になっていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・氏の話題は徹頭徹尾、現代の支那を中心とした政治や社会の問題だった。
(出典:芥川竜之介『上海游記』)
・徹頭徹尾、個人でやる仕事は勢いその画面が小さくなって来た事である。
(出典:小出楢重『油絵新技法』)
・しかし日露役の起った時には徹頭徹尾ロシア位悪い国はないと信じていた。
(出典:芥川竜之介『本所両国』)
・なにしろわたしは徹頭徹尾戦士であって、ほかの何者でもないからだ。
(出典:バローズ『火星シリーズ9 火星の合成人間』)
・しかし今日は、決め球どころか徹頭徹尾これで向かってくるではないか。
(出典:赤瀬川隼『球は転々宇宙間』)
・徹頭徹尾バロー先生は芸術家であり、芸術家以外の何者でもなかったのです。
(出典:宇神幸男『神宿る手』)
・子供はもう少しで徹頭徹尾音楽が嫌いになるところだった。
(出典:ロラン・ロマン『ベートーヴェンの生涯』)