待望
「待望のデビューアルバム」などのように使う「待望」という言葉。
「待望」は、音読みで「たいぼう」と読みます。
「待望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「待望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
待望の意味
「待望」には次の意味があります。
・待ち望むこと。ある事柄の起こるのを待ちこがれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「待望」をわかりやすく言うと、ある物事が叶ったり起こったりすることを今か今かと期待して待つことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本からの手紙を待望している気持が、航空便の封筒を撰び出させた。
(出典:松本清張『赤い氷河期』)
・心にまず浮んだのは、やはり、待望のフランスについたという悦びだった。
(出典:遠藤周作『協奏曲』)
・それはすべての学生たちが待望する、一年でもっとも長い休暇である。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第2巻』)
・今度も姫では、と半ばあきらめていた奥御殿に、待望の男子誕生である。
(出典:堀和久『春日局』)
・いま、そういうものの書き手が逆に少なくなっているから、待望される。
(出典:斎藤栄『ミステリーを書いてみませんか』)
類語
・待望む(まちのぞむ)
意味:今か今かと心待ちにする。期待して待つ。(出典:デジタル大辞泉)
・心待ち(こころまち)
意味:心中で待ち望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・切望(せつぼう)
意味:強く望み願うこと。熱心に希望すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仰望(ぎょうぼう)
意味:仰ぎ望むこと。期待すること。また、尊び慕うこと。あがめること。天を仰ぐこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・期待(きたい)
意味:あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。(出典:デジタル大辞泉)