当てずっぽう
「当てずっぽうに答える」などのように使う「当てずっぽう」という言葉。
「当てずっぽう」は、訓読みで「あてずっぽう」と読みます。
「当てずっぽう」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「当てずっぽう」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
当てずっぽうの意味
「当てずっぽう」には次の意味があります。
・いいかげんな見通しで事を行うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「当てずっぽう」をわかりやすく言うと「何も考えず、いい加減に何かをすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もう帰ったかも知れないと思いながら、私は当てずっぽうに叫んだのだった。
(出典:上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』)
・証拠のない推測ではあるが、当てずっぽうではないつもりである。
(出典:高井有一『立原正秋』)
・それは当てずっぽうだったのだが、見当はずれというわけでもなかったらしい。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第4巻』)
・以上は、ただの当てずっぽうな想像でなく、推測し得る線がある。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・ジムは頭の中で当てずっぽうに、最初に思い浮かんだ高い場所を脳裏に描いた。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンの騎士〔下〕』)
類語
・当て推量(あてずいりょう)
意味:確かな根拠もなく事実を推しはかること。憶測。あてずっぽう。(出典:デジタル大辞泉)
・心当て(こころあて)
意味:心の中で推し量ること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・憶測(おくそく)
意味:自分でかってに推測すること。当て推量。(出典:デジタル大辞泉)
・邪推(じゃすい)
意味:他人の言葉や行為に対してまちがった推測をすること。また、ひがんで悪く想像して考えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勘繰る(かんぐる)
意味:あれこれ気を回して悪い意味に考える。邪推する。(出典:デジタル大辞泉)