弾(ひ)く
「ピアノを弾く」などのように使う「弾く」という言葉。
「弾く」は、訓読みで「ひく」と読みます。
「弾く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弾く」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
弾くの意味
「弾く」には次の意味があります。
・弦楽器や鍵盤楽器を鳴らす。弾じる。(出典:デジタル大辞泉)
音楽を奏でるために楽器を使用するときは「弾く」という言葉を用います。同じ表記で「はじく」とも読みますが、音楽を奏する場合を表すときは「ひく」と読み書きます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・だが結局のところ、船長は徹底的に弾くことができる楽器ではないのだ。
(出典:原田義人『火夫』)
・しかしレコードなら演奏家の姿がわからないから二人して弾く事も出来ます。
(出典:兼常清佐『レコード蒐集』)
・最もその三味線を弾く時、母親の歌った声は、まだ娘の耳に残っている。
(出典:小川未明『僧』)
・ワルツいいわねえ、あんなのがどんどん弾けたらどんなにいいでしょう?
(出典:福永武彦『草の花』)
・なぜ、自分はピアノが弾けなくなっていたのかと、逆に不思議だった。
(出典:乙一『暗黒童話』)
・やがて弦が耐え切れず弾け飛んでしまったように演奏は中止された。
(出典:乙一『失はれる物語』)
・いやいやお前はあの男と俺に隠れて窃りと箏を弾こうとしていた筈だ。
(出典:国枝史郎『神州纐纈城』)
・なんであれ、ぼくはチューンの狂った楽器は、気持ちが悪くて弾けない。
(出典:川島誠『ロッカーズ』)