弾劾
「弾劾裁判」などのように使う「弾劾」という言葉。
「弾劾」は、音読みで「だんがい」と読みます。
「弾劾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弾劾」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
弾劾の意味
「弾劾」には次の意味があります。
・犯罪や不正をはっきりさせて、責任をとるように求めること。(出典:デジタル大辞泉)
特に、法令によって身分が保証されている公務員などを処罰すること、という意味で使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まるでそこにいない誰かを弾劾するような強い口調で、短く言い足した。
(出典:宮部みゆき『模倣犯 下』)
・定吉に指さされ弾劾されたときでも、かれの表情は微動だにしなかった。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 下』)
・相手を選ぶという事について不節操は仲間の間で厳しい弾劾を受けた。
(出典:富野由悠季『機動戦士ガンダムⅡ』)
・ただ、彼を弾劾するなら、完全に政の場から排除してしまう必要があった。
(出典:井上祐美子『五王戦国志7 暁闇篇』)
・下手に恨みをかって、教授会などで弾劾されたりしたら面倒なことになる。
(出典:定金伸治『ユーフォリ・テクニカ王立技術院物語』)
類語
・非難(ひなん)
意味:人の欠点や過失などを取り上げて責めること。(出典:デジタル大辞泉)
・指弾(しだん)
意味:つまはじきすること。非難して排斥すること。(出典:デジタル大辞泉)
・非議(ひぎ)
意味:論じて非難すること。そしること。(出典:デジタル大辞泉)
・難詰(なんきつ)
意味:非難して詰問すること。欠点をあげてなじり、問いただすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・咎める(とがめる)
意味:過ちや罪・欠点などを取り上げて責める。(出典:デジタル大辞泉)