強欲
「強欲な性格」などのように使う「強欲」という言葉。
「強欲」は、音読みで「ごうよく」と読みます。
「強欲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強欲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
強欲の意味
「強欲」には次の意味があります。
・非常に欲が深いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
欲張りで謙虚さがないことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・己の強欲に従ってあらゆるものを奪い、その業の先にある死を恐れない。
(出典:雨木シュウスケ『聖戦のレギオスI 眠りなき墓標群』)
・誰からも強欲と言われない方は、きっと家族を養うことも難しいでしょう。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ4 遠まわりする雛』)
・わたしは、あの人が笑っているのをいいことに、どんどん強欲になる。
(出典:夏石鈴子『家内安全』)
・最初の脚本は強欲と幻滅の物語であり、後の脚本は支配と絶望の物語である。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)
・あんたたちがあんまり強欲なことを言うんじゃあ、俺は今夜にでも日本を出る。
(出典:大藪春彦『唇に微笑心に拳銃 前・後編』)
類語
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
意味:人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・卑しい(いやしい)
意味: 飲食物や金銭に対して貪欲である。 (出典:デジタル大辞泉)
・さもしい
意味:品性が下劣なさま。心根が卑しい。意地汚い。(出典:デジタル大辞泉)
・禿鷹(はげたか)
意味:ハゲワシもコンドルもともに死体に群がって腐肉を食べる鳥であることから,私利私欲のために弱者を食い物にする悪者のたとえにも使われる。(出典:世界大百科事典 第2版)
・守銭奴(しゅせんど)
意味:金銭に執着し、貯めることだけに熱心な人。けちな人をののしっていう蔑称。(出典:精選版 日本国語大辞典)