弱虫
「弱虫な弟」などのように使う「弱虫」という言葉。
「弱虫」は、訓読みで「よわむし」と読みます。
「弱虫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弱虫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
弱虫の意味
「弱虫」には次の意味があります。
・気の弱い人。意気地のない人。(出典:デジタル大辞泉)
「弱虫」とは、弱い人を罵って使う言葉で、意気地なしと言う意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・身体の小さい弱虫の私は、それまで喧嘩をして勝ったためしがなかった。
(出典:中島敦『虎狩』)
・信仰は決して一人の人間をこのような弱虫で卑怯な者にする筈はない。
(出典:遠藤周作『沈黙』)
・でも、僕はこんな弱虫だからね、不安な旅でない旅などをしたことはない。
(出典:堀辰雄『大和路・信濃路』)
・理由をいったら、自分が大馬鹿ものの口軽の弱虫だと宣伝するようなものだ。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 6 竜の太鼓』)
・そんな弱虫とは知らず、おれはこれまで、お前にずいぶん眼をかけてやった。
(出典:海野十三『地底戦車の怪人』)
類語
・弱者(じゃくしゃ)
意味:力の劣る者。弱い者。(出典:デジタル大辞泉)
・敗者(はいしゃ)
意味:勝負に負けた人。または、負けた側。(出典:デジタル大辞泉)
・意気地無し(いくじなし)
意味:気力がなくて、役に立たないこと。また、そういう人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・腰抜け(こしぬけ)
意味:意気地がなく、臆病なこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・泣き虫(なきむし)
意味:ちょっとしたことにもすぐ泣くこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)