弁護
「彼を弁護する」などのように使う「弁護」という言葉。
「弁護」は、音読みで「べんご」と読みます。
「弁護」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弁護」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
弁護の意味
「弁護」には次の意味があります。
・その人の利益になるように主張して助けること。また、その人に代わって事情をよく説明してかばうこと。(出典:デジタル大辞泉)
裁判の場でよく目にする言葉ですが、一般にも、人のために主張してかばう時に使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・計画的な殺人だと主張するものと、過失だと弁護する隊員とに分かれた。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・おまえは自分を、他人に弁護を頼めるような人間だと思っているのかと。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・たとえば有罪であることを承知の上で犯罪者を弁護する弁護士がその例。
(出典:ビアス/奥田俊介、倉本護,猪狩博訳『悪魔の辞典』)
・そこで、いつも、あの男の弁護をしなければならなくなるのはおれなんだ。
(出典:スタンダール『赤と黒』)
・こういうことを言ってくる被告人を弁護する元気は、私にはありませんと。
(出典:大槻ケンヂ『のほほん人間革命』)
類語
・擁護(ようご)
意味:かばいまもること。たすけまもること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・教護(きょうご)
意味:罪を犯したり、罪を犯すおそれのある少年少女を教育し、保護すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・高庇(こうひ)
意味:他人を敬い、その人が施してくれた庇護(ひご)、めぐみをいう。高恩。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弁疏(べんそ)
意味:言いわけをすること。弁解。(出典:デジタル大辞泉)
・庇護(ひご)
意味:かばいまもること。いたわりまもること。保護。(出典:精選版 日本国語大辞典)