弁解
「険悪な雰囲気が漂い、慌てて弁解する」などのように使う「弁解」という言葉。
「弁解」は、音読みで「べんかい」と読みます。
「弁解」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弁解」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
弁解の意味
「弁解」には次の意味があります。
・ 言い訳をすること。言いひらき。(出典:デジタル大辞泉)
「弁解してももう遅い」であれば、「言い訳をしたところで、もう手遅れ」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は口を開くと弁解と説明の調子が出て来ることが不思議でさえあった。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)
・この様にして行けば人間の生命全体が一つの巨きな弁解になってしまう。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)
・テレーズには弁解の言葉を用意するためにはあまり時間も残っていない。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『テレーズ・デスケルウ』)
・一種の快い感動に包まれていたと言っては、これも弁解になるだろうか。
(出典:山口瞳『酔いどれ紀行』)
・わたしは愚かにも君を信頼した、そのことに対しては弁解の余地もない。
(出典:フィルポッツ/赤冬子訳『赤毛のレッドメーン家』)
類語
・言い訳(いいわけ)
意味:そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・弁明(べんめい)
意味:事情などを説明してはっきりさせること。(出典:デジタル大辞泉)
・釈明(しゃくめい)
意味:誤解や非難などに対して、事情を説明して了解を求めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・申し開き(もうしひらき)
意味:弁明。釈明。(出典:デジタル大辞泉)
・言い分(いいぶん)
意味:言い訳や異議・非難。(出典:デジタル大辞泉)