庶民
「庶民感覚」などのように使う「庶民」という言葉。
「庶民」は、音読みで「しょみん」と読みます。
「庶民」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「庶民」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
庶民の意味
「庶民」には次の意味があります。
・世間一般の人々。特別な地位・財産などのない普通の人々。(出典:デジタル大辞泉)
「庶民」という言葉は、主に人口の大多数を占めるような一般階級の人を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・庶民のあいだにカー、カメラを持つのも夢でない平和の時代がきたのだ。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史(4)』)
・つまり絵島郁子の家は一庶民の想像しうるようなものではなかったのだ。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・西郷が常に庶民の側に立っている人であったことがよくわかるのである。
(出典:海音寺潮五郎『史談と史論(上)』)
・京の庶民の生態にはしぜんこうした保護神経が身についてしまっている。
(出典:吉川英治『私本太平記』)
・英国では庶民もまた伝統的に性を楽しんできたという気がしないでもない。
(出典:竹内久美子『あなたの知らない精子競争 BCな世界へようこそ』)
類語
・大衆(たいしゅう)
意味:特定の組織化された人々の集団ではなく,無定形な無数の人々の集団。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・公衆(こうしゅう)
意味:共通の関心で結ばれているが,拡散して組織化されていない集団。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・民衆(みんしゅう)
意味:国家や社会を構成している多くの人々。世間一般の人々(出典:デジタル大辞泉)
・衆生(しゅじょう)
意味:仏語。生命のあるものすべて。特に、人間をいう。(出典:デジタル大辞泉)
・世人(せじん)
意味:世の中の人。世間の人。(出典:精選版 日本国語大辞典)