座布団
「座布団を用意する」などのように使う「座布団」という言葉。
「座布団」は、「ざぶとん」と読みます。
「座布団」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「座布団」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
座布団の意味
「座布団」には次の意味があります。
・座るときに敷く布団。(出典:デジタル大辞泉)
床に座る時に敷く、小さな布団のことです。
古くからの和室での風習ですが、現在は和室・洋室を問わず、部屋の雰囲気に合わせたものが使用されています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はその点の上に座布団を敷いて、ぼんやりと庭のつげの木を見ている。
(出典:尾辻克彦『父が消えた 五つの短篇小説』)
・俺は彼女に布団を掛けてやり、自分は壁際に座布団を並べて横になった。
(出典:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)
・客用の座布団などというものは、そもそもこの家には存在しないのだと思う。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・座布団を折って枕代わりにし、そのまま朝まで眠っていくこともあった。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
・長田は電話の下に敷いてあった小さな座布団を女にむかって投げつけた。
(出典:山口洋子『演歌の虫』)
類語
・クッション
意味:西洋式の座ぶとん、椅子(いす)用ふとん。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・敷皮(しきがわ)
意味:毛皮の敷物。(出典:デジタル大辞泉)
・上敷き(うわじき)
意味:ある物の上に敷くもの。うすべり、シーツの類。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・畳(たたみ)
意味:藁を糸で刺して固めた床に、イグサを横糸として織った表をつけた、部屋の床に敷き詰める床材料。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・和室(わしつ)
意味:畳敷きの部屋。日本間。(出典:精選版 日本国語大辞典)