度胸
「彼女は度胸のある人だ」などのように使う「度胸」という言葉。
「度胸」は、音読みで「どきょう」と読みます。
「度胸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「度胸」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
度胸の意味
「度胸」には次の意味があります。
・物事を恐れない心。気おくれしない精神力。きもったま。(出典:デジタル大辞泉)
「彼女は度胸のある人だ」は「彼女は気おくれしない精神力がある人だ」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・皇帝に面と向かって不平を言うだけの度胸がある兵士はいるのだろうか。
(出典:アレクサンドル・デュマ/乾野実歩訳『リシャール大尉』)
・自分の術に対する絶対の自信と、度胸があってはじめて可能になる技だ。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録1 天を騒がす落とし物』)
・五十人もの人間を一度に殺す度胸のあるやつなんかいやしないだろう。
(出典:つかこうへい『つか版・忠臣蔵』)
・敵の中で、夜の明けるのを知らなかつたのは実に自分ながら度胸が可い。
(出典:泉鏡太郎『神鑿』)
・あいつもしかすると、俺より度胸がいいのかもしれないと塩田は思った。
(出典:泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽 (亜愛一郎シリーズ1)』)
類語
・肝玉(きもだま)
意味:肝と魂。特に、物に動じない精神力。胆力。きもだましい。きもったま。(出典:デジタル大辞泉)
・胆力(たんりょく)
意味:物事に恐れず、臆せず、驚かない気力。動じない心。たんりき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・勇気(ゆうき)
意味:勇ましい意気。物事を恐れない強い気力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・豪胆(ごうたん)
意味:度胸がすわっていて、ものに動じないこと。肝が太いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気丈(きじょう)
意味:心がしっかりしていること。気持ちをしっかりと保つさま。気丈夫。(出典:デジタル大辞泉)