平生
「平生とは異なる」などのように使う「平生」という言葉。
「平生」は、音読みで「へいぜい」と読みます。
「平生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
平生の意味
「平生」には次の意味があります。
・ごく普通の状態、状況の中で生活している時。(出典:日本国語大辞典)
わかりやすく言えば、「いつも通り」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこに私は彼の平生と異なる点を確かに認める事ができたと思いました。(出典:夏目漱石『こころ』)
・患者自身も平生よく衛生の事に注意して自衛の道を知らなければならん。(出典:村井弦斎『食道楽』)
・そのため先生の平生にはなるべく感動を超越しようとする努力があった。(出典:和辻哲郎『夏目先生の追憶』)
・平生の彼からはとても考えられないことを言ったり行なったりする。(出典:山口瞳『酒呑みの自己弁護』)
・親たちは反対に、平生と少しも変わらない夜であったと思いたがっていた。(出典:加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』)
類語
・普段(ふだん)
意味:日常のこと。(出典:デジタル大辞泉)
・日頃(ひごろ)
意味:平生。つねひごろ。(出典:デジタル大辞泉)
・平素(へいそ)
意味:ふだん。つね日ごろ。(出典:デジタル大辞泉)
・常々(つねづね)
意味:いつも。ふだん、平生。(出典:デジタル大辞泉)
・日常(にちじょう)
意味:つねひごろ。ふだん。(出典:デジタル大辞泉)