平熱
「ようやく平熱に戻った」などのように使う「平熱」という言葉。
「平熱」は、音読みで「へいねつ」と読みます。
「平熱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平熱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平熱の意味
「平熱」には次の意味があります。
・健康時の体温。成人ではセ氏36〜37度ぐらい。(出典:デジタル大辞泉)
一般的には脇の下に体温計を挟み、安静にした状態で体温を測った時の、健康時の体温のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・平熱が常人よりもずっと低い彼にしては、正常な体熱ではなかった。
(出典:梅崎春生『黄色い日日』)
・もう一日安静にしていれば、明日には平熱になっているだろう。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・ファラ・ハンは、平熱のあまり高くないレイムの体を自分の体熱が温めていることを感じていた。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 4 玻璃色の迷宮』)
・気温が平熱でも上回りそうな、典型的な日本の夏だというのにこの親子は全く自重しない。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第5巻』)
・止血の注射で、血もきれいに止まりそれとともに熱も平熱になって今日で三日ほど無熱です。
(出典:倉田百三『青春の息の痕』)
類語
・微熱(びねつ)
意味:平熱よりわずかに高い熱。(出典:デジタル大辞泉)
・熱(ねつ)
意味:病気などによって平常より高くなった体温。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・体温(たいおん)
意味:動物や人のからだの温度。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恒温(こうおん)
意味:温度が一定であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平均(へいきん)
意味:いくつかの数や量の中間的な値を求めること。また、その数値。(出典:デジタル大辞泉)