平服
「平服でお越しください」などのように使う「平服」という言葉。
「平服」は、音読みで「へいふく」と読みます。
「平服」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平服」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平服の意味
「平服」には次の意味があります。
・ふだん着ている衣服。また、その服装。ふだんぎ。(出典:デジタル大辞泉)
「平服」は「普段着」という意味ですが、現代では一種のフォーマルな服装のことを指して使われることもあります。
結婚式の案内状などで「平服でお越しください」などと使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・扉を開けると、平服を着た二人の男がヌッと家の中へ入ってきた。
(出典:松本泰『P丘の殺人事件』)
・平服ながらもきちんとした、身だしなみのよさそうなのも好感がもてる。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「華やかな野獣 他二篇」』)
・平服を着て民衆の中を歩く王侯の顔にも、これに似たようなものを観察できるんですよ。
(出典:マン/植田敏郎訳『トーニオ・クレーガー』)
・政府軍兵士の大半は、逃げる時の用意に軍服の下に平服を着ていた。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・商船の乗組員だったので、海軍の制服と平服の中間の服を着ていた。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
類語
・普段着(ふだんぎ)
意味:ふだん着る衣服。(出典:精選版日本国語大辞典)
・カジュアルウエア
意味:くだけたふだん着や街着の総称。(出典:デジタル大辞泉)
・フォーマルウェア
意味:冠婚葬祭などの際に着る式服。(出典:デジタル大辞泉)
・正装(せいそう)
意味:儀式などに出るための正式の装い。(出典:デジタル大辞泉)
・ドレスコード
意味:軍隊・学校などの集団や、パーティーなどの集会、高級レストランなどにおける服装の規則。(出典:デジタル大辞泉)