平易
「平易に説明する」などのように使う「平易」という言葉。
「平易」は、音読みで「へいい」と読みます。
「平易」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平易」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平易の意味
「平易」には次の意味があります。
・やさしいこと。たやすく理解できること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「平易」の「平」は特別なことがないことを意味し、「易」はやさしいことやたやすいことを意味するため、特別な苦労のいらない、やさしいことや簡単なことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・民藝はかかる意味で誰にも平易に出来る民藝でなければならないのです。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・ピーターズ夫人は、そのいわんとするところを、もっと平易に表現した。
(出典:クリスティ/小西宏訳『パーカー・パイン2』)
・互性活眞を平易に云へば一切の事物は相對して成立すると云ふ事である。
(出典:狩野亨吉『安藤昌益』)
・取材の方法を身につけていること、それに平易で簡潔な文章である。
(出典:草柳大蔵『実力者の条件 この人たちのエッセンス』)
・すでにこの本を選んだとき、私は字づらの平易さに惹かれていたのかもしれない。
(出典:須賀敦子『遠い朝の本たち』)
類語
・簡便(かんべん)
意味:簡単で便利なこと。手軽なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・たわいない(たわいない)
意味:相手とするのに容易である。手ごたえがない。張り合いがない。たわいがない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・シンプル(しんぷる)
意味:単純なさま。また、飾り気やむだなところがなく、簡素なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・安直(あんちょく)
意味:簡単で手軽なさま。また、いい加減なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・簡単(かんたん)
意味:物事が大ざっぱで単純なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)