平常
「平常通りのダイヤに戻る」などのように使う「平常」という言葉。
「平常」は、訓読みで「へいじょう」と読みます。
「平常」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平常」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平常の意味
「平常」には次の意味があります。
・いつもと同じであること。ふだん。(出典:デジタル大辞泉)
「平常」をわかりやすく言うと「いつも通りであること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・マイダスがその晩、平常通り眠ったかどうかは、この話に出ていません。
(出典:三宅幾三郎『ワンダ・ブック——少年・少女のために——』)
・部下たちは、最上甲板への出入り口を平常時の通路に向かい走っていた。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(下)』)
・家のうちが平常より何だかひっそりしていたから聞いて見ただけの事です。
(出典:夏目漱石『こころ』)
・家の者たちは皆、彼の様子は平常と少しも変わっていなかったと証言している。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『情婦…クリスティ短編集』)
・あることは知っていながら、無いものとして接するのが平常である。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
類語
・平凡(へいぼん)
意味:ありふれていて、特にすぐれた点のないこと。また、そのさま。なみなみ。凡庸。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・在り来たり(ありきたり)
意味:珍しくないこと。ありふれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一般的(いっぱんてき)
意味:特別な物事に限らないで、広く全体に通じる状態であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・常套(じょうとう)
意味:きまりきった、または、ありふれたやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・常日頃(つねひごろ)
意味:ふだん。平素。日常。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)