平凡
「平凡な人」などのように使う「平凡」という言葉。
「平凡」は、音読みで「へいぼん」と読みます。
「平凡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平凡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平凡の意味
「平凡」には次の意味があります。
・これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
対義語として「非凡」という言葉があります。
「平凡」は、ネガティブなニュアンスを含むことも多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大名の日常は平凡そのもので、なにか面白いことはないかと考えている。
(出典:星新一『城のなかの人』)
・その平凡な光景がカメラの目からは非常におもしろく見えるのであった。
(出典:寺田寅彦『カメラをさげて』)
・どうしてああ普通の平凡な世の中に安心していられるだろうと思っていた。
(出典:田山花袋『田舎教師』)
・もとの平凡へ戻るための調節作用だったと解釈するのが賢明でしょうよ。
(出典:坂口安吾『街はふるさと』)
・わたしがあんなにも慎重に選んだ船は、平凡へとゆっくり進む船だった。
(出典:夏石鈴子『家内安全』)
類語
・日常茶飯(にちじょうさはん)
意味:ありふれたこと。(出典:大辞林 第三版)
・定常(ていじょう)
意味:一定していて変わらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凡庸(ぼんよう)
意味:平凡でとりえのないこと。また、その人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平々凡々(へいへいぼんぼん)
意味:きわめて平凡なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一般(いっぱん)
意味:ありふれていること。あたりまえ。普通。(出典:デジタル大辞泉)