帰省
「墓参りに帰省する」などのように使う「帰省」という言葉。
「帰省」は、音読みで「きせい」と読みます。
「帰省」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「帰省」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
帰省の意味
「帰省」には次の意味があります。
・郷里に帰ること。また、郷里に帰って父母を見舞うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「郷里(きょうり)」とは「故郷(ふるさと)」、つまり「生まれた土地」のこと。
「帰省」は、「両親に会いに故郷に帰ること」という意味合いが弱くなり、単純に「故郷に帰ること」を意味することが多くなっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・北海道の両親に電話をすると、なぜ帰省しないのだと不満げにいわれた。
(出典:坂東眞砂子『夢の封印』)
・わたしはあまり帰省しないのだけれど、たまにこうやって電話をくれる。
(出典:桜庭一樹『赤×ピンク』)
・これは先年帰省した時、装飾用のためにわざわざ持って来たものである。
(出典:夏目漱石『永日小品』)
・暮れに帰省した保郎が、京都に帰って行ったのは七日の夕方であった。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・大体、ただでさえ狭いところへ夏の帰省や家族旅行の客、団体のツアー。
(出典:赤川次郎『虹に向って走れ』)
類語
・帰郷(ききょう)
意味:故郷に帰ること。(出典:デジタル大辞泉)
・帰還(きかん)
意味:遠方から帰ってくること。特に、戦場などから基地・故郷などに帰ること。(出典:デジタル大辞泉)
・凱旋(がいせん)
意味:戦いに勝って帰ること。(出典:デジタル大辞泉)