帰依
「神に対する帰依」などのように使う「帰依」という言葉。
「帰依」は、音読みで「きえ」と読みます。
「帰依」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「帰依」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
帰依の意味
「帰依」には次の意味があります。
・神仏や高僧を信じてその力にすがること。(出典:デジタル大辞泉)
「帰依」をわかりやすく言うと「信仰」と同じ意味です。
「帰命(きみょう)」ともいいます。
つまり、「仏の教えを信じて、己の全てを投げ出して従うこと」が「帰依」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この提婆達多も阿闍世という悪王の帰依を受けるのです。
(出典:大川隆法『悟りの挑戦』上巻)
・宗教に帰依していたわけではないが、タミには妙にそうしたところがあった。
(出典:デジタル大辞泉)
・マホメット教諸派のいずれに帰依するのが適当とお考えになりますか?
(出典:サド/澁澤龍彦訳『恋のかけひき』)
・無心な帰依から信仰が出てくるように、自から器には美が湧いてくるのだ。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・しかし彼らははたして真に超越的なものに帰依しているのであろうか。
(出典:三木清『親鸞』)
類語
・信仰(しんこう)
意味:神仏などを信じてあがめること。また、ある宗教を信じて、その教えを自分のよりどころとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・信奉(しんぽう)
意味:ある主義・宗教・学説などを最上のものと信じてあがめ、それに従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・崇拝(すうはい)
意味:心から傾倒して、敬い尊ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)
・傾倒(けいとう)
意味:ある物事に深く心を引かれ、夢中になること。また、ある人を心から尊敬し、慕うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・三宝(さんぽう)
意味:仏と、仏の教えである法と、その教えを奉じる僧の三つの宝。仏・法・僧。(出典:デジタル大辞泉)