嵩張る
「水道代が嵩張る」などのように使う「嵩張る」という言葉。
「嵩張る」は、訓読みで「かさばる」と読みます。
「嵩張る」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嵩張る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嵩張るの意味
「嵩張る」には次の意味があります。
・物のかさが増す。体積が大きくて場所をとる。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
「嵩張る」をわかりやすく言うと「容積が大きく、取り回しづらい」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もう五十に手が届くが、少しでも仕事が嵩張ると、意地も見栄もなくすぐに本社に泣きを入れてくる。
(出典:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』)
・母は押入の隅に嵩張っている三尺ほども高さのある地球儀の箱を指差した。
(出典:牧野信一『地球儀』)
・そのうちで一番重くて嵩張った大きな洋書を取り出した時、彼はお延に云った。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・電話代が嵩張るけどそんなの俺の知った事じゃない。
(出典:宮谷シュンジ『絶望の世界 2希望の世界』)
・これを放置しておくとたいへん嵩張って邪魔になるので、彼らは一本一本切り落としていた。
(出典:森見登美彦『美女と竹林』)
類語
・腫らす(はらす)
意味:腫れた状態になる。はれさせる。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))
・はち切れる(はちきれる)
意味:中身がいっぱいになって裂けて切れる。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))
・腫れ物(はれもの)
意味:炎症などで皮膚がはれてうみなどをもったもの。できもの。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))
・太る(ふとる)
意味:からだに肉や脂肪が厚くつく。太くなる。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))
・かさむ
意味:体積・分量・数量が増える。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))