岡目八目
「岡目八目的な見方」などのように使う「岡目八目」という言葉。
「岡目八目」は、音読みで「おかめはちもく」と読みます。
「岡目八目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「岡目八目」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
岡目八目の意味
「岡目八目」には次の意味があります。
・当事者よりもはたで見ている者のほうが物事の真相や得失がよくわかり、的確な判断ができることのたとえ。(出典:ことわざを知る辞典)
「岡目八目」とは、囲碁をわきから見ている人からきた言葉で、囲碁に限らずスポーツなどをそばで見ている人の方が、冷静に状況が判断できるというたとえです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・岡目八目的な見方をしているかもしれないが、すぐれた新作誕生に期待するあまりの雑言だと、許していただきたい。(出典:江國滋『落語手帖』)
・従ってこれが西洋音楽の演奏家となれば、素人にも多少の予備知識があるから、岡目八目的な面白さを生じる。(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)
・あとからならなんとでも言えるし、岡目八目でもある。(出典:西尾維新『伝説シリーズ 1 悲鳴伝』)
・岡目八目にはちがいないが、親友として、同じ検事仲間として、できるだけ、頭は絞ってみよう。(出典:高木彬光『検事 霧島三郎』)
・ボクシングのセコンドのように、妻がタオルでそのたびに額を拭き、ああしろこうしろと、岡目八目を並べたてる。(出典:半村良『となりの宇宙人』)
類語
・傍観者(ぼうかんしゃ)
意味:傍観する人。かたわらでながめている人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見物人(けんぶつにん)
意味:見物する人。(出典:デジタル大辞泉)
・野次馬(やじうま)
意味:自分に関係のないことに、興味本位で騒ぎ立て、見物すること。(出典:デジタル大辞泉)
・第三者(だいさんしゃ)
意味: 当事者以外の人。ある一つの事柄に関係していない人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・門外漢(もんがいかん)
意味:その物事について専門家でない人。畑違いの人。(出典:デジタル大辞泉)