小豆
「小豆粥」などのように使う「小豆」という言葉。
「小豆」は、熟字訓読みで「あずき」と読みます。
「小豆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「小豆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
小豆の意味
「小豆」には次の意味があります。
・マメ科の一年草。高さ30〜50センチ。葉は3枚の小葉からなる複葉。茎・葉に毛がある。夏、黄色い花を開く。種子はふつう暗赤色。古く中国から渡来し、各地で栽培され、種子を餡などに用いる。(出典:デジタル大辞泉)
漢字それぞれでは「あずき」とは読めず、当て字の一種である熟字訓にあたります。
また、香川県小豆島の小豆は「しょうど」と読み、基本的に「こまめ」とは読みません。
しかし品種としてではなく、小さい豆と表現したい場面で使う場合もあるため、文章上の流れで読み分けて用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・小豆はどこかの支那家屋で見つけてきたのが本部の炊事場にあった筈だ。
(出典:石川達三『武 漢 作 戦』)
・雪がそろそろ融け出すと氷小豆という奴になっているのでもうたべられる。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
・問題は小豆が放射性物質を蓄積させる力を持っているということなのですよ。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 4) ゴールドういろう』)
・家のものが小豆をすこしほしいと云つて近所の農家へ相談に行く。
(出典:岸田国士『日本人とは?』)
・また彼の家の飯に小豆の粉砕したのが入っている話から、その出所を語る。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(二)』)
類語
・大豆(だいず)
意味:マメ科の一年草。茎の先はやや蔓状になり、全体に粗い毛がある。葉は3枚の小葉からなる複葉。若い実は枝豆としてゆでて食べ、熟した種子は豆腐・味噌・醤油などに広く利用する。(出典:デジタル大辞泉)
・そら豆(そらまめ)
意味:マメ科の野菜。茎は四角柱で、葉は1〜3対の小葉からなる羽状複葉。種子を塩ゆでや煮豆のほか、味噌・醤油・あんなどの材料に、茎・葉は飼料や肥料にする。(出典:デジタル大辞泉)
・ひよこ豆(ひよこまめ)
意味:マメ科の蔓性の一年草。葉は羽状複葉。花は白や紫青色。さやの中に数粒の豆ができ、食用。(出典:デジタル大辞泉)
・グリンピース
意味:さやの中の緑色の種子を食用とするエンドウ。あおえんどう。青豆。(出典:デジタル大辞泉)
・落花生(らっかせい)
意味:マメ科の一年草。茎は横にはい、葉は二対の小葉からなる複葉で、互生する。種子は栄養価が高く、食用、また油をとる。ピーナッツ。(出典:デジタル大辞泉)