小生
「小生にはとてもできません」などのように使う「小生」という言葉。
「小生」は、音読みで「しょうせい」と読みます。
「小生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「小生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
小生の意味
「小生」には次の意味があります。
・一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう語。多く、手紙文に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
男性が自分自身を指す言葉であり、自分と同じ、もしくは目下の人に対して使います。
目上の方に対して使う言葉ではないので注意しましょう。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口には出さなくつても、小生にはその気持がわからない筈はない。
(出典:岸田国士『ある夫婦の歴史』)
・小生は自分から書きたいと思うまで小説を書き始めてはいけなかった。
(出典:乙一『さみしさの周波数』)
・あくまで小生らの個人プレイに過ぎませんから、その点御承知置き下さい。
(出典:巖谷大四『懐しき文士たち 戦後篇』)
・とすると、あなたのほうは、たぶん、はるかに小生以上だと思いますね。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(上)』)
・そこで小生は父が上京してこの宣伝を始めた場合のことを想像して見た。
(出典:和辻哲郎『蝸牛の角』)
類語
・我(が)
意味:われ。自分。自我。(出典:デジタル大辞泉)
・主観(しゅかん)
意味:その人ひとりのものの見方。(出典:デジタル大辞泉)
・主我(しゅが)
意味:何事も自分を第一に考えて他を顧みないこと。利己。(出典:デジタル大辞泉)
・自我(じが)
意味:自分。自己。(出典:デジタル大辞泉)
・エゴ
意味:自我。(出典:デジタル大辞泉)