尊敬
「尊敬する人」などのように使う「尊敬」という言葉。
「尊敬」は、音読みで「そんけい」と読みます。
「尊敬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「尊敬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
尊敬の意味
「尊敬」には次の意味があります。
・他人の人格、思想、行為などをすぐれたものとして尊び敬うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「尊敬」をわかりやすく言うと「相手の人格を尊び敬うこと」また、「相手の行為や業績を認め敬うこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その眼付が今までとは違って多少尊敬の意を含んでいるように思われた。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・だがお前に対する尊敬や情愛がこの世にもうないのだと思ってくれるな。
(出典:柳宗悦『民芸四十年』)
・わからんものをわかったつもりで尊敬するのは昔から愉快なものである。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・ところがこの若い人々こそが、彼に対して最高の尊敬を示すのだった。
(出典:原田義人『審判』)
・思ふに過分なる尊敬は僕のやうな者に對して準備された新しい十字架だ。
(出典:阿部次郎『三太郎の日記 第三』)
類語
・敬う(うやまう)
意味:相手を尊んで、礼を尽くす。(出典:デジタル大辞泉)
・敬意(けいい)
意味:うやまう気持。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・称賛(しょうさん)
意味:褒めたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・崇める(あがめる)
意味:きわめて尊いものとして敬う。(出典:デジタル大辞泉)
・感心(かんしん)
意味:すぐれたもの、人の心を打つものなどによって、心が深く動かされること。(出典:精選版 日本国語大辞典)