専門
「専門家」などのように使う「専門」という言葉。
「専門」は、音読みで「せんもん」と読みます。
「専門」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「専門」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
専門の意味
「専門」には次の二つの意味があります。
1限られた分野の学問や職業にもっぱら従事すること。また、その学問や職業。
2もっぱら関心を向けている事柄。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
専門の意味①「限られた分野の学問や職業にもっぱら従事すること。また、その学問や職業。」
「専門」の一つ目の意味は「限られた分野の学問や職業にもっぱら従事すること。また、その学問や職業。」です。
限られた範囲を集中的に担当したり、研究したりすることを言います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・わたしは長年にわたってその種の仕事を専門にやってきました。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ5) ファースト・レンズマン』)
・機械や専門家を確保するのにもたいへんな努力を必要とする。
(出典:津野海太郎『小さなメディアの必要』)
・この物理学者ときたら、自分の専門外のことはまったく何も知らないらしい。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 6 奴隷狩りの惑星』)
・特殊な専門図書ですから、金には換算できないものがあるのです。
(出典:坂口安吾『水鳥亭』)
・わしの出る幕ではなくて、きみの専門分野にあるようだ。
(出典:E・E・スミス『創元版 スカイラーク・シリーズ(全4巻) 4 スカイラーク対デュケーヌ』)
専門の意味②「もっぱら関心を向けている事柄。」
「専門」の二つ目の意味は「もっぱら関心を向けている事柄。」です。
そのことばかりに関心を向けていることを意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・ほかの二人はごきげんとり専門だ。
(出典:佐々木邦『苦心の学友』)
・全く遊び専門の人種になり切っていなかった。
(出典:岡本かの子『売春婦リゼット』)
・私はただ彼を尊敬することだけが専門になり始めた。
(出典:横光利一『鳥』)
・今度は温泉専門の案内書を捜し出して読んでみる。
(出典:寺田寅彦『案内者』)
・映画専門チャンネルに変えたのだろうか。
(出典:喬林知『今日からマ王 第12巻 外伝 「息子はマのつく自由業!?」』)