対等
「対等な関係」などのように使う「対等」という言葉。
「対等」は、音読みで「たいとう」と読みます。
「対等」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「対等」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
対等の意味
「対等」には次の意味があります。
・相対する双方の間に優劣・高下などの差のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「対等」と似た言葉に「同等」がありますが、「対等」は相対する2者の関係を言うのに対し、「同等」は何らかの基準との関係性を示す言葉となります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただし一方的な隷属ではなくあくまで彼等の働きは人間と対等なものだ。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-PROLOGUE』)
・そのわしが生きておれば、お前はかの者と対等に戦うことはできぬのだ。
(出典:九里史生『SAO-Web-0406-第八章1』)
・同年の者たちからは対等の扱いを受け、だれからもいじめられなかった。
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(上)』)
・どう考えても対等ないし対等であり得る者への気持ちではなかったのだ。
(出典:眉村卓『不定期エスパー3』)
・ふたりがまったく対等に話し合いながら行軍していたとは考えられない。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-下』)
類語
・互角(ごかく)
意味:双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。五分五分。(出典:デジタル大辞泉)
・同等(どうとう)
意味:程度・等級などが同じであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・同列(どうれつ)
意味:地位・程度・資格・待遇などが同じであること。(出典:デジタル大辞泉)
・同級(どうきゅう)
意味:階級・等級が同じであること。(出典:デジタル大辞泉)
・拮抗(きっこう)
意味:勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと。(出典:デジタル大辞泉)