寸暇
「寸暇を惜しむ」などのように使う「寸暇」という言葉。
「寸暇」は、音読みで「すんか」と読みます。
「寸暇」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寸暇」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
寸暇の意味
「寸暇」には次の意味があります。
・ほんの少しのあき時間。(出典:デジタル大辞泉)
「寸暇を惜しむ」は「ほんの少しのあき時間をも惜しむ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この夏をハーバートは寸暇を惜しむように軽井沢で勉強に費やしていた。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
・結縁するも破談となるも、いずれにせよおそらく寸暇の間に話がつこう。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』)
・養蚕は、家族全員で行なっているが、いとは寸暇を惜しんで、機に向う。
(出典:阿井景子『西郷家の女たち』)
・寸暇もないような中で、奥道後の踊りの師匠のところへも通わされた。
(出典:駒田信二『一条さゆりの性』)
・寸暇もなかつた激務の間に、ふと休息を持つたやうな静けさを感じた。
(出典:牧野信一『鱗雲』)
類語
・余暇(よか)
意味:仕事の間のひま。仕事のないあまっている時間。ひま。いとま。余閑。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・暇(いとま)
意味:用事のない時間。ひま。(出典:デジタル大辞泉)
・閑暇(かんか)
意味:することが何もないこと。ひま。(出典:デジタル大辞泉)
・小閑(しょうかん)
意味:わずかのひま。小暇。(出典:デジタル大辞泉)
・手透き(てすき)
意味:することがなくて暇なこと。手のあいていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)