察知
「危険を察知する」などのように使う「察知」という言葉。
「察知」は、音読みで「さっち」と読みます。
「察知」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「察知」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
察知の意味
「察知」には次の意味があります。
・おしはかって知ること。それと気がつくこと。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
見聞きしたことから推測して知ること、という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・きっと明石は、あのときすでに身の危険を察知していたのに違いない。
(出典: 幸田真音『傷 邦銀崩壊(下)』)
・強いていえば、彼の表情から察知したということになるだろうか。
(出典: 東野圭吾『白夜行』)
・彼も何か異様な雰囲気を察知したのか、すでにその真の姿を現している。
(出典: 仁木英之『僕僕先生』)
・普通の生物なら、それがどんなに危険なものか本能で察知できるだろう。
(出典: 松野秋鳴『えむえむっ! 第3巻』)
・おそらくその原因となった動作が家族に察知されるのを心配していたと思われる。
(出典: 松本清張『馬を売る女』)
類語
・感知 (かんち)
意味: 直感的に感じて知ること。 (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・感ずる (かんずる)
意味: 心の中にある種の気持ちを持つ。 (出典: デジタル大辞泉)
・実感 (じっかん)
意味: 実際に実物に接したように、生き生きと感じること。 (出典: デジタル大辞泉)
・感受 (かんじゅ)
意味: 印象などを感じて心に受けとめること。 (出典: デジタル大辞泉)
・予感 (よかん)
意味: 何か事が起こりそうだと前もって感じること。 (出典: デジタル大辞泉)