寝耳に水
「寝耳に水のことだった」などのように使う「寝耳に水」という言葉。
「寝耳に水」は、訓読みで「ねみみにみず」と読みます。
「寝耳に水」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寝耳に水」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寝耳に水の意味
「寝耳に水」には次の意味があります。
・不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「水」は、洪水などの激しい濁流音を意味します。
寝ているときに、突然川が氾濫した水の音が聞こえてくると、非常に驚くことから、比喩的に「不意の出来事に驚くこと」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは全く山代にとっては寝耳に水のことであるが、しかし恐らくそうしたことは実際にあったのであろうと思われた。
(出典:井上靖『崖(下)』)
・多くの者が寝耳に水といったような顔になっていた。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 5-5121小隊 episode TWO』)
・父は、この2人が婚姻関係にあることは知らなかったようで、寝耳に水のようだった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・寝耳に水で様子がよくわからぬので、大使館へ行って見ると、やはり特別の任務ある人以外は引揚げた方がよいとのことであった。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・青天の霹靂と寝耳に水と藪から棒がいっぺんにやって来たような感じだった。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 16』)
類語
・晴天の霹靂(せいてんのへきれき)
意味:思いがけずおこる突発的事変。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・藪から棒(やぶからぼう)
意味:突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。(出典:デジタル大辞泉)
・足元から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
意味:突然、身近に意外なことの起こるさまにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目が点になる(めがてんになる)
意味:ひどくびっくりする。あっけにとられる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・泡を食う(あわをくう)
意味:驚きあわてる。(出典:デジタル大辞泉)