寛容
「かんよう」と読みます。
「寛容な人」「寛容な対応」などに使う「寛容」という言葉。
では、「寛容」は具体的にどのような意味なのでしょう?
この記事では「寛容」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寛容の意味
「寛容」には次の意味があります。
・心が広く、他人をきびしくとがめだてしないこと。よく人を受け入れる・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
「寛容」をわかりやすく言うと「他人の言葉を受け入れて、欠点などを指摘しない」というような意味になります。
「寛容」は心の広さを表し、人の良い部分を示す時に使う言葉になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・その場合、優れた学者ほど寛容な態度を示すというのも面白い現象だ。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
・そういうことに関しては、自分は寛容なほうだと彼女は思っていた。
(出典:大石圭『檻の中の少女』)
・保護者の寛容さで、彼女の傷口を舐めまわしているような気持でいた。
(出典:安部公房『箱男』)
・これほど単純で寛容な心の持ち主が、なぜいつまでも縁遠いのだろう。
(出典:阿川佐和子『走って、ころんで、さあ大変』)
・いつもと変わらない、やさしくて寛容な令ちゃんに戻ってしまった。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 30 キラキラまわる』)
・僕の母はほんとうに寛容な心をもつた人なんだ。
(出典:徳田秋声『或売笑婦の話』)