寛大
「寛大な心」などのように使う「寛大」という言葉。
「寛大」は、音読みで「かんだい」と読みます。
「寛大」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寛大」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寛大の意味
「寛大」には次の意味があります。
・度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「寛大」とは、常に気持ちにゆとりがあって心が広いことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんな状況下でも、イタリアは外国人労働者に対して非常に寛大である。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・彼らは、たとえドイツを寛大にゆるしても結果は同じだというであろう。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)
・他にも一人の者が、この愛と憎しみとの競技を寛大な眼で見守っていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・そうすればあるいは判事たちの寛大な処置をかいえたかもしれなかった。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・ダーシーは男性のうちでも最も寛大な人であったことは疑いませんでした。
(出典:オースティン/伊吹知勢訳『高慢と偏見(下)』)
類語
・寛容(かんよう)
意味:心が広くて、よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・情け深い(なさけぶかい)
意味:思いやりの心が強い。(出典:デジタル大辞泉)
・寡欲(かよく)
意味:欲が少ないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・雅量(がりょう)
意味:人をよく受け入れるおおらかな心。(出典:デジタル大辞泉)
・容赦(ようしゃ)
意味:ゆるすこと。大目に見ること。(出典:デジタル大辞泉)