寒村
「寒村を出て都会に行きたい」などのように使う「寒村」という言葉。
「寒村」は、音読みで「かんそん」と読みます。
「寒村」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寒村」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寒村の意味
「寒村」には次の意味があります。
・ 貧しくて人けのない村。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一寒村」であれば、「とある貧しい村」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、秦はすでに興凱湖の一寒村にあるソ連司令部へ出発した後だった。
(出典:角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』)
・寒村から出ていくにはいつだって信じられないような決意が必要だ。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料VI』)
・もっとも、微妙な距離の取り方などはこんな狭い寒村では必要がない。
(出典:岩井志麻子『夜啼きの森』)
・そして鎌倉を去り伊豆半島の先の或極めての寒村に一軒の空家を借りた。
(出典:村山槐多『悪魔の舌』)
・明治二十五年に、一軒の小屋しかなかった宝塚の寒村を湯治場にした。
(出典:戸板康二『新々ちょっといい話』)
類語
・貧村(ひんそん)
意味:まずしい村。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・僻邑(へきゆう)
意味:都会から遠く離れている村。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・片田舎(かたいなか)
意味:辺鄙(へんぴ)な地方。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・辺地(へんち)
意味:都会から遠く離れた不便な土地。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・過疎(かそ)
意味:ある地域の人口が他に流出して少なすぎること。(出典:デジタル大辞泉)