密教
「密教を信仰する」などのように使う「密教」という言葉。
「密教」は、音読みで「みっきょう」と読みます。
「密教」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「密教」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
密教の意味
「密教」には次の意味があります。
・大日如来を本尊とする深遠秘密の教え。加持(かじ)・祈祷(きとう)を重んじる。(出典:デジタル大辞泉)
「密教」をわかりやすく言うと「大乗仏教に由来する、秘密の教え」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして体系的な密教を初めて日本に伝えたのが空海なのだ。
(出典:柴門ふみ『ぶつぞう入門(下)』)
・それに描かれてあった図像が基もとで、だから、いわゆる密教系のものなのね。
(出典:西風隆介『神の系譜IV 幽霊の国・解』)
・その高度な技を操れる者が、当時の密教僧の中にはいなかったのだ。
(出典:三雲岳斗『カーマロカ 将門異聞』)
・その火を、密教的に、さらに裡うちに取り入れてゆく方法がありそうであった。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一』)
・またその仏教も後の密教のようにひどくインド教をとり入れたものではなかった。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)
類語
・秘教(ひきょう)
意味:秘密の儀式を重んじる宗教。(出典:デジタル大辞泉)
・東密(とうみつ)
意味:空海の伝えた密教。真言宗をさす。(出典:デジタル大辞泉)
・台密(たいみつ)
意味:日本の天台宗で伝える密教。(出典:デジタル大辞泉)
・真言密教(しんごんみっきょう)
意味:大日如来の秘密真実の教法。(出典:デジタル大辞泉)
・金剛乗(こんごうじょう)
意味:真言密教の異称。(出典:デジタル大辞泉)