密告
「友人を密告する」などのように使う「密告」という言葉。
「密告」は、音読みで「みっこく」と読みます。
「密告」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「密告」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
密告の意味
「密告」には次の意味があります。
・他人の行状などをこっそりと告げ知らせること。つげぐち。特に、ひそかに関係当局などに告発すること。(出典:デジタル大辞泉)
「密告」をわかりやすく言うと「こっそりと知らせること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わしとしては、むしろ警察へでも密告してやりたいような気さえするよ。
(出典:カポーティ/龍口直太郎訳『ティファニーで朝食を』)
・それとも私がここにいるということを誰かに密告しにいったのではないか。
(出典:遠藤周作『沈黙』)
・私が話さなくても矢切はあなた方が警察に密告したことを悟るでしょう。
(出典:森村誠一『致死眷属』)
・兵隊が女と媾曳しているところを見られたら、すぐに密告されるだろう。
(出典:松本清張『絢爛たる流離』)
・この銭をおしんで密告でもしたら、この若わけえのは俺をバラすに違ちげえねえ。
(出典:大藪春彦『野獣死すべし』)
類語
・内報(ないほう)
意味:内々に知らせること。また、その知らせ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ちくる
意味:告げ口をする意の俗語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・内通(ないつう)
意味:味方の中にいて、こっそり敵に通じること。内応。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・たれ込(こ)み
意味:たれこむこと。密告。(出典:デジタル大辞泉)
・告(つ)げぐち
意味:人の過失や秘密を、こっそり別の人に告げ知らせること。(出典:デジタル大辞泉)