寄席
「寄席に落語を聴きに行く」などのように使う「寄席」」という言葉。
「寄席」は、「よせ」と読みます。
「寄席」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寄席」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
寄席の意味
「寄席」には次の意味があります。
・落語などを上演する小規模な常設演芸場。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「寄席」をわかりやすく言うと「落語・講談・漫才などを行う演芸場」という意味になります。
「寄席」は「寄せ場」の略であり「人を寄せる場所」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夜になっての娯楽としては寄席しかなかったんです。
(出典:古今亭志ん生『なめくじ艦隊 ―志ん生半生記』)
・寄席のことばで、つばなれというのは、客が十人以上ということである。
(出典:安藤鶴夫『巷談 本牧亭』)
・その得意のネタを、二人は初めてのラジオの寄席中継に出したのである。
(出典:難波利三『小説吉本興業』)
・間もなく彼女は仲路という名がついて寄席の高座へ出ることになった。
(出典:長谷川時雨『豊竹呂昇』)
・活動や寄席は小さな子にはどうだろうか、それが問題として残っていた。
(出典:豊島与志雄『子を奪う』)
類語
・演芸場(えんげいじょう)
意味:種々の芸能を演じるための会場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・劇場(げきじょう)
意味:演劇の場の総称。一般には演劇・映画の興行の場として舞台と客席からなる建造物(出典:百科事典マイペディア)
・席亭(せきてい)
意味:寄席の経営者。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 )
・映画館(えいがかん)
意味:映画上映を専門とする映画常設館。(出典:百科事典マイペディア)
・場屋(じょうおく)
意味:芝居小屋。また、興行を行なう所。演芸場。劇場(出典:精選版 日本国語大辞典)