寄与
「国家に寄与する」などのように使う「寄与」という言葉。
「寄与」は、音読みで「きよ」と読みます。
「寄与」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寄与」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寄与の意味
「寄与」には次の意味があります。
・社会や人のために役に立つこと。貢献。(出典:デジタル大辞泉)
世のためや人のためなどに貢献することを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかしそれが人間の幸福に本当に寄与したか否かは、また別の問題である。
(出典:中谷宇吉郎『茶碗の曲線』)
・冷凍工業をおこし、国の発展に寄与しようとした。
(出典:星新一『人民は弱し 官吏は強し』)
・騎馬というものは、わたしたちが想像するより遙かに戦闘に寄与します。
(出典:田中ロミオ『人類は衰退しました-1』)
・そういう作家こそ文学の歴史の上向のために寄与し得る作家です。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・以後インドはイギリス本国の経済に大きく寄与することとなった。
(出典:竹山道雄『ビルマの竪琴』)
類語
・貢献(こうけん)
意味:ある物事や社会のために役立つように尽力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・資する(しする)
意味:助けとなる。役立つ。(出典:デジタル大辞泉)
・尽力(じんりょく)
意味:力を尽くすこと。骨を折ること。ほねおり。努力。じんりき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・献身(けんしん)
意味:他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・挺身(ていしん)
意味:率先して身を投げ出し、困難な物事にあたること。(出典:デジタル大辞泉)