寂寥感
「やりきれない寂寥感」などのように使う「寂寥感」という言葉。
「寂寥感」は、音読みで「せきりょうかん」と読みます。
「寂寥感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寂寥感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
寂寥感の意味
「寂寥感」には次の意味があります。
・さびしく、わびしい様子(出典:実用日本語表現辞典)
心にぽっかりと穴が開くような感覚がしたときに使う言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の寂寥感は天皇との接触が切れたことにあった。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
・社会や友人が自分から遠く去ってしまった寂寥感せきりようかんがあった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・なぜだか私はこの上ない不安というか、それにも増して強い寂寥感せきりょうかんに襲われた。
(出典:山口芳宏『雲上都市の大冒険』)
・電話がかかってくる前に抱えていた寂寥感は跡形もなく消えていた。
(出典:馳星周『生誕祭(上)』)
・鏡の中にこの寂寥せきりょう感の理由を探してみたところでどうにもなりはせぬ。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『愛の砂漠』)
類語
・諦観(ていかん)
意味:あきらめ、悟って超然とすること。(出典:デジタル大辞泉)
・哀感(あいかん)
意味:もの悲しい感じ。悲しみや哀れを誘う感じ。(出典:デジタル大辞泉)
・感傷(かんしょう)
意味:物事に感じやすく、すぐ悲しんだり同情したりする心の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・憂愁(ゆうしゅう)
意味:うれえ悲しむこと。気分が晴れず沈むこと。(出典:デジタル大辞泉)